Feature特集
曲線美の家具で空間に和らぎをデザインする。

木のぬくもりや自然素材の質感は、空間に和らぎとあたたかさをもたらします。中でも、曲線が際立つインテリアデザインは、直線では生み出せない柔らかさと上品さを感じさせます。
お部屋にはドアや窓、テレビやパソコンなど、四角く直線的なものが多く存在しています。そこに曲線的なデザインのインテリアを意識して取り入れることで、お部屋の雰囲気を穏やかでやさしい印象へと変えることができます。
今回は、少しマニアックながらも奥深い「家具の曲線美」に注目。直線では表現できない、やわらかく流れるような美しさに宿る、職人たちの技術がつまった家具をご紹介します。
空間における曲線の魅力とは
インテリアにおける「曲線」は、空間にやさしさと動きをもたらす重要な要素です。
直線的なデザインがモダンでスタイリッシュな印象を与えるのに対し、曲線的なフォルムは上品さ・やわらかさ・あたたかみを演出します。
自然に目を向けると、花びらや木々、川の流れなど、あらゆる形が有機的な曲線でできています。そんな自然の造形美を住まいに取り入れることで、私たちはどこか安心感や落ち着きを感じるのです。
近年は、そんな有機的なデザインを取り入れた建築・インテリアも多く見られます。
職人技によって生まれる曲木の美しさ
家具の曲線を形づくる代表的な技法が「曲木(まげき)」です。
木材は本来まっすぐで硬い素材。それを熱や蒸気でやわらかくし、丁寧に成形していくことで、美しいカーブを描く脚や背もたれ、フレームなどが生まれます。
曲木は、木の繊維を活かしながら無理なく曲げるため、強度を保ちながら軽やかでしなやかな印象をもたらします。
曲線美が際立つインテリアをご紹介
ここからは、曲木の技術を用いた、製法と素材へのこだわりがつまったプロダクトを紹介していきます。
○Ro Collection
ハイスツール Clover Stool
オークを使用した丸みのある座面と、流れるような曲線を描く脚の設計が印象的。
脚と座面は木組みで仕上げられており、座面に3本の脚の接合部分が現れています。木組みと曲木の技術が融合し、木目の美しさを引き立てる仕上がりとなっています。
サイズ:幅38.5/奥行35/高さ55(cm)
○Knowledge Base Design

コーヒーテーブル Somewhere
天板は天然木の突板とリノリウムのリバーシブルで、脚と分かれているのでトレーとして持ち運びが可能。
サイズ:幅57/奥行57/高さ38(cm)
○SEMPRE

カフェチェア BENT
ヨーロッパのカフェで多く用いられているデザイン。
美しい曲線の背もたれは、つなぎ目や継ぎ目がなく、無垢の木の棒を力強く曲げて作られています。背中を預けたときに丁度良い角度で、背中全体に沿うように設計されています。
カラーは4色展開。
サイズ:幅42.5/奥行き51/高さ87(座面高47)(cm)
○nuskool

wawaミラー
木ではなく籐(ラタン)を用いた壁掛けミラー。
ぐるぐると巻かれたような美しい曲線は、日本の伝統的な技術によって生み出されています。籐のしなやかで力強い籐の特性を生かしたフレームとなっています。
Sサイズ:幅27.5/奥行き7/高さ31(cm)
おわりに
家具における曲線は、空間にやわらかな動きを生み出し、穏やかで心地よい印象をもたらします。
+iimono online shopでは、素材とものづくりにフォーカスし、作り手の感性と自然素材ならではのぬくもりが感じられるプロダクトをお届けしています。
日々の暮らしに寄り添う「曲線美の家具」。
あなたの暮らしに、心地よいやすらぎをもたらしますように。
